種よ、もがく。/あらい
色鉛筆は脅迫状を頬に吹く
パレットの宇宙、虚空に刻まれた観覧車に木の実がなる
ブルーベリーの幾何学、星屑を変容を見とどけよ
冬と隙間風を置いた双靴の声は一脚の椅子よ軋んだ
膨大な唄だ、叫びのない、焔の明しだ
関係性は浮かばない。糸杉は勝てる気はしない
「ただいま、綿柎開(わたのはなしべひらく)」
そうね、森林に水油を溶かし込む
遊びに来た風のドレスともすれば
こだました閃光付近に、どうか、生きながられるか
錆びた鉄道のひとしずくの雰囲気は
そう 森の廃墟は引き潮に去る
会えな
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