種よ、もがく。/あらい
 
えなくなった狐色野道。もうもう
終えて逐(オ)えて瞬間に
幸福は思い出の旅路に

          強く痛快だと平たいvioletはいう

行いは日を経たずして、白選、そうでなければ
             その上 舞って黙って
    ひとつの構図に葉色に置かれた石垣が坂がある

無影灯にぢつとする
閉じられた机上での重たげな夕暮れは
   小鳥たちが一凛、遥か遠くを身罷る
      花を咲かせるような命よ溢れては
           気道から今まさに脱落する

      匣の奥は易しくて安らかな深雪の底を
      お気に入りの琥珀を鎔かした褥で

        希望をもご一緒に
            おやすみなさってくだされば
          神聖な夢でゆめでございますれば

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