ポエジーの茨/ホロウ・シカエルボク
笑い声のような音を立てて軋む、明日には年号が変わるらしい、丁寧に組み上げられた時間の概念、でもその中でみんな何をして生きている?その中のほとんどは手の込んだおままごとにしか見えない、みんな手渡されたシナリオを疑いもしない、僕は早くから彼らの舞台は降板させてもらった、もっともっと話したい言葉がたくさんあったからだ、いや、厳密に言うと、そいつは言葉じゃない、幾つかの言葉の連なりから生まれる新しいイメージだ、言葉は入口に過ぎない、僕は言葉を飛び越えるためにそれを利用するのだ、結果、詩という結果から大きく離れてしまっても構わない、僕がこだわりたいのは詩情だけなのだ、言葉はノイズだ、ノイズは出来るだけ大きく
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