ポエジーの茨/ホロウ・シカエルボク
 
だけの為にこの人生を進行させてきた、それ以外のことはどうでもよかった、解体された静寂は机に並べられた、解体された静寂は次第に色を変えた、だから僕はそれをみんなゴミ箱の中に放り込んでシャワーを浴びた、静寂から溢れた血はあっという間に排水溝に吸い込まれていった、誰がそいつを拾う?誰がそいつの魂を思う?そいつはもうどこにも存在しない、同じ手は二度と使えない、新しい手段が必要になる、狩猟や栽培のようにはいかない、ノウハウはひとつも存在してはならない、僕が何を言っているか理解出来ないのなら君はすべてを諦めて大人しく暮らすしかない、雨は止んだけれど病的とも思える風が激しく吹き続けている、安普請の家は赤子の笑い
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