腹じゃないものが飢えてる/ホロウ・シカエルボク
 
、もしかしたらそのまま、近所の野次馬に踏み潰されていたかもしれない、いつだって見物してるやつらが一番ふんぞり返ってる国なんだ、自分からは決して何にも差し出しやしない、インスタントコーヒーを止めたら悪い夢ばかり見るようになったなんて話をまともに聞いてくれるやつなんかどこにも居やしない、それ系のクリニックに行けばポーズだけは死守してくれるだろうけど、まあそんなことはどうでもいい、悪夢などと言ったところでただの夢だ、口先だけの連中と同じで傷ひとつつけられやしないからね、明日は夕方から雨だとウェザーニュース、冷えた指先を温めながらウィリアムサローヤン、三年くらい日記を付け続けたことがあったけれどなんの役に
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