君の新しい詩を/ホロウ・シカエルボク
を吐き出すことが出来るかという挑戦なんだ、土が根っこに絡まったままの花束でなければ意味が無いんだ、躊躇していたら追いつけなくなってしまう、イメージはとめどなく溢れ出すんだ、そしてその流れには一度として同じものが無い、地震計のようなものさ、それは振動の記録なんだ、同じことさ、振動の記録なんだ、そうしてそれは、本当は俺自身にとってしか役に立つことが無い代物さ、そしてその効果はあっという間にどこかに行ってしまう、じゃあ俺の詩は誰にとっても意味など無いのかって?いや、まず君は僕じゃない、だからこそ君は俺の詩に、俺が知らない俺を見つけることが出来るんだ、そうだろ?意味などあってないようなものさ、ものの見え方
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