君の新しい詩を/ホロウ・シカエルボク
 
いいことなんだ、真実を語ることが出来るのは、止まることなく動き続けている時間だけなのさ、自分がなにかを知っているなんて思うことはすでに自惚れなんだ、そう、そしておそらくは、その実体がなんであれ、どれだけ落として来たのかっていうそれだけの話なのさ、果実のようなものだ、それが上手いか不味いかなんて、やつらには関係のないことだろう?生き残るために実を作り、落とし続けるだけなのさ、そうしないと後にはなにも残らなくなってしまう、もしも君が今も詩を書いているのなら、正しいものを書こうなんて絶対に考えてはいけない、僕らは学問的に優れたものを生み出そうと考えたわけじゃない、そうだね?どれだけ当り前に、自分自身を吐
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