love sick 4/ルルカ new
 

その夜、愛美の携帯が鳴った。
思わず、名刺の裏と携帯に出ている番号を確かめた。

「もしもし・・・。」
「昨夜は失礼しました。」
「・・・え・・・。
あ・・・あの・・・こちらこそ失礼しました。
何をしたか、記憶にないのですが・・・。」
電話なのに、愛美はしきりに頭を下げた。
「いえいえ。あなたは私達が用意したレッスンを見事にこなして下さいましたよ。」
「レッスン・・・ですか?」
愛美は、おそるおそる聞いた。」
「そうです。ドクターがおっしゃるように、現代版マイフェアレディですよ。」

電話主の声は、優しく甘い。
「夢遊病で、私の部下とあなたは次々、恋をした。しかし
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