みたされたすべてが真直ぐだった/あらい
闇雲に鉱泉が、いつの日にか身を投げ出した。
廃道なんだよ、この袋小路に目を凝らせば、蜉蝣が踊っている。
月下美人の蕾をもう何日も眺めている。閉じ込めた鳥籠に吹き込むことのない雨ざらしが錆び塗れ沈みている、滑稽な風采こそ、雄大で有形に憶えてる。
ため息のカタチは様々にある。
星がまた、いない いない。一律には梅雨 細字の秒端、ほど、見晴らしのいい好感だけが、または梢の折れた新緑と設けれる。サンプルでもアンプルでも、一匙 見捨てたのか。つちくれにこさえた是等コラージュだが、大理石の暖炉にでも掲げて置いておくことにする。
揺り籠から墓場までと書かれた名前が独り歩きした、う
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