みたされたすべてが真直ぐだった/あらい
 
、うろうろと螺旋を描いて、そして、それだけの集合知が娯楽街から病棟まで、ウミユリとつらなく。


 減速した残響が 残り香がそれで採光窓を明けて
 何処か結わえた海路の、その昔日を流れていった


 そうだな、森を抜ければ橋が架かる。万彩の虚空が地を侵している。胸の内だろうこんなの。けれど連日のうつせみが焦がしている。ステロタイプの仮面が陳腐なストーリーを微笑いながら見やるときに。パンとバターと質素なスープを前に、モニターにうつされたポップカルチャーと転覆する泥舟をおおった。

 ――すべておなじ?昊(アオゾラ)だ
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