みたされたすべてが真直ぐだった/あらい
起こす前に、盗撮を施した、夢から褪めた古書を開く。
巻紙を焦がし蝋燭を吹き消し今朝を串刺しにした廃墟で、私達には兄妹にはならない、異郷のメロディーを耳に敷いた、指で包容する。
凹んだ空き缶に吸い殻を寝かせ、烟った督促状が現実に引き戻して、また明日のことをおもった。満月も見えないのに明るすぎる未来に幸福と逝くさきの区別がつかなくなるが、思案に下るだけで腑に落ちず胸に手を当てただけで何故か痛むから、
腐りきったあとでやはり命を感じられた、その華華は今々と、糸と針を回している。
やはり、塒
聞こえてきたアナグラムのやがては昏く。真夏の大輪をなんと示そうか、闇雲
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