みたされたすべてが真直ぐだった/あらい
弧を描いて塞ぐ 白地に光を無駄に注ぎ褪せるまで
新天地から口移しで呂律を絡ませ捌いている。なにも
なにもかも、嘘つきだから あやとりしながら手拍子して
作為的な二枚舌で覆いかぶせるように責め立ててしまえるのだ
艷とも違うゲストハウスの差し込むあかりは寸刻。まどべをとおくならべる女の単調な日々は、未来が見えるもの。果実は、蕃茄とも苹果とも違う平織りにのせられ臈長けた曲線を絹と背く。ほつしたようみぞをさらせる、その火花がどうした。茎と華が半ばにうかがえるが、風を纏っていたかどうかゆくさきを偲ばせる。
まだ時間はルーズなまま、の知らないことを、重なるすべてが雪崩を起こ
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