魂の鉄橋/ひだかたけし
すんと湧いて
すぅうと透ける
うっすら凍り付いた
たましいの音階波打ち
ぽっとぱっと灯る響きの光
鉄橋のなかを疾駆していく
空の青み際立ち笑いながら
たましいの音階波打ち
うっすら熱気帯び
すぅうと透ける
すんと湧いて
霊性の一歩手前、
神様が思案げに
顔を覗き込む
鋼の冬近付きながらうねり蠢き
鳥たちのとっくに去っていった
うずくまる人間の群れ後にして
時間だけひたすら
妥協の余地無く過ぎ
霊性の一歩手前に神様、
たましいの音階を昇り降り
うずくまり凍り付いた人間の群れ指差す、
鳥たちのとっくに去っていったこ
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