昭和という時代に生まれて/涙(ルイ)
 
頃保育園の女子たちの間で流行っていた
キャンディキャンディとベルサイユのばらがどうしても観たくて
だけども これは子どもに観せるために買ったんじゃないと観せてももらえず
あとで母親が電気屋から小型のテレビを 私たちの部屋に買ってきました


その頃世間では通り魔事件が世を賑わせており
殺人とか殺されるとかいったものを
漠然とではありますが 感覚として怖いものであると知りました


母親は父親が 父親は母親が どちらも嫌い というか憎んでる
ということを肌で感じながら
子どもなりにどっちについたらいいのか
どっちにもつかないほうがいいのか
しかし とにかく父親のほうにつ
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