陽の埋葬/田中宏輔
、零れ、溢れ、零れ……
それでも、わたしは、わたしの
──傷はいやすことのできないもので(ミカ書一・九、罫線加筆)
わが目は絶えず涙を注ぎ出して、やむことなく(哀歌三・四九)
わたしの目には涙の川が流れてゐます。(哀歌三・四八、歴史的仮名遣変換)
打ち網の網目、絡みつく水藻、、水草、、、川魚、、、、
──わたしの涙は、昼も夜も、わたしの食物であつた。(詩篇四二・三、罫線加筆及び歴史的仮名遣変換)
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浮子(アバ)
浮子(アバ)
湯女(ゆな)の手が解(ほぐ)す、繭
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