可惜夜/あらい
 
る あちらまで
  いま までに暢気に 水辺に返し 暗澹の装飾を一葉
  空いっぱいに留ったのか、こそげただけのひとときに

星を、

  舐めるには明るすぎ
  えげつないジオラマの象徴を
  磨った髑髏に 
  罪もないのに
  やんだくなって一笑
  堕胎した、もりのよわきよ、
  症状は御寧(オヤス)く


どうにも成らないグラデーションにまた、腐れる

だましばだまの 素面に憑って いた 詩話(シワ)だ。


そんときみた 飴に泥むごとに櫂を成さね、
むしろ雨白/
満月をまた 描きたいと 思ったからだ。
せんばかりの
少年少女の
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