さんらー は (散文詩 10)/AB(なかほど)
 
こうにもからだうごかなくて。でも、この
ままでも、まあいいかって。このままでも。
だって、かえっても「さんらー」ってよばれ
るだけだから。




でもさ、そしたらさ、よるのそらがきれいで
さ。みたことなかったからさ、おほしさまと
か、おつきさまとかさ。いつもしたになにか
おちてないかとか、おみせのまえで、ぽてと
ちっぷすとこーらもってるおとこがいないか、
とかしてたから。

とってもきれいでさ、なみだでてたみたい。
てもうごかなくて、ふくこともできなっかっ
たけど、「さんらー」は、あしたのこともか
んがえてなかったけど、こうやって、ほしみ
ながら、つきみなが
[次のページ]
戻る   Point(3)