陽の埋葬/田中宏輔
の光も重なり合った樹々の葉を通して、わずかに差し込むだけだった。それでも、小川を流れる川の水は、月の光を幾度も裏返し、幾度も表に返しては、きらきらとまたたき輝いていた。小太りの醜いホムンクルスが三体、袋づめにされたごみとごみのあいだに身をすくませていた。それらの目の前で、二頭の大蛇のような、太くて長い陰茎のような化け物たちがまぐわっていたのだった。まるで無理にねじり合わせた子どもの腕のような太さの陰茎であった。一頭の陰茎が射精すると、もう一頭のほうもすぐに射精した。二頭目の陰茎の化け物の精液が、身を寄せ合っていたホムンクルスたちの足もとにまで飛んだ。いちばん前にいたホムンクルスの足にかかったようだ
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