ブラッシュアップ症候群/ホロウ・シカエルボク
 
ても無意味なことなのに、そうさ、公園に佇む連中みたいに無意味な代物なのさ、俺たちは塵だ、そうだろ、俺たちは塵だ、ささやかな風だって舞い上がってしまうのさ、どれだけ堅実さを装ったってあやふやさを露呈させてしまうんだ、公園の隅っこで申し訳程度の噴水が水を吹き上げている、噴水なんてものを最初に考え出したやつはいったい誰なんだ、吸い殻の残った灰皿を火炎放射器で燃やす、灰皿は折れ曲がった役立たずの金属に変わる、だけど飾り棚に置くならそうしたものの方が映えるかもしれないぜ、お前の愛しているもの、誰かの愛しているもの、その中に意味あるもの価値あるものがどれだけ在る?本当はぶっ壊れた何の役にも立たないものの方が好
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