ブラッシュアップ症候群/ホロウ・シカエルボク
が好きなんじゃないのかい、俺は塵だ、価値や用途なんてどうだっていい、どうしようもなく見つめてしまうもの、そんなものを求めて風から風へと移動し続けていくだけなのさ、ねえ、これは極論かもしれないけどさ、俺はこんな風に思うんだ―意味あるもの、価値あるものを求めるやつらが躍起になって構成する社会は、結局無意味なものになっちまうんじゃないかって…だったらどうだ?俺はそこに存在する無意味を愛せるだろうか?愛せっこないね、だってそいつは、ただのなれの果てに過ぎないんだからさ。
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