ジョルノ/soft_machine
 
 海岸の匂いをかるく靡かせ
 君のスクーターが通りすぎるところ
 退屈な一日は始まるより早く終わったりする

 君のサンダルが扉の前にぴたり揃うと
 呼び鈴が鳴るのに
 まるで気づかなかったように驚いたふりした
 君を待ってるつもりなどない
 僕の毎日は
 君の気ままな支配を受けいれて始まる
 そんな風に

 夏の花火を
 冬まで持っていこう
 グラスを流れる水で洗いながら
 やがてじっと水面を見つめたね
 ピクニックもふたりの暮らしみたいだね
 あの川の向こうまで
 ずっと?いでいてと
 指を重ねた
 そうして伝えたかったものがいつまでも謎で

 ある
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