ジョルノ/
soft_machine
ある日を境に
さよならのかわりに
鳴らすクラクションが
ふつりと聴こえなくなってから
ぼくは川には行かなくなった
橋の上から
ただの水の流れを
眺めるだけでいいやと思った
これが本当に
誰も待っていないことなのだと
水を水で薄めるように
僕らのことばにも、やはり何も現れなかった
赤いテールランプ
一日、という名のジョルノ
あるいは日々
たったの50ccで
次の人を探しに君だけを連れて
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