びしょう/あらい
 
       口吻という信者が鍵穴から 紫煙を廻す
              いますぐに すすぐ――
   マツリカのひとつひとつの正直な サイン
――指し示す 丁寧な、かたち

   土から生まれた実が海に流れることは大分
    気の所為でしか ありませんでしたが


                 それでは、


                〈安楽椅子に搗いて――尽い射て〉


                    くだらないほど静かな日に
                ハープを奏でいる。指先の風など
                     
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