びしょう/あらい
 
   なであげておいて、
                 天を空を見上げる余裕を孕んだ。瞳
                       閉じられたままだ、
              まだ少しだけ温かい繭のようなものを
                 抱いている、鼓動だけの胸を
               揺らがせたものだった。これら

                キレイなものだけを選別していった、

                            しまいに。
                    ひとがひとであることを
                      放棄した あとに、
                          座している、
                               赦し

戻る   Point(3)