focus/あらい
 
あわれだとも己を抱き
      ときは無常にも過ぎ  ゆくものだと
                牙を垂らしていく
               その鋭利は表層に遠く
              じっとりと説かしていた

神はまたは死は、鮮血を溢し 優雅に犯される
            その眼球が腐り落ちてもなお
今日の暁には私の躰が追い縋ってくるので

必死に首
   を括って垂れ流した鳥を
            また    /明日も 
            鏡越しに   /同じように
                己を/
               
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