陽の埋葬/田中宏輔
 
のはなんだろう?
(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第五幕・第三場、大山敏子訳)

数えてみよう。
(ユーゴー『死刑囚最後の日』八、豊島与志雄訳)

石女(うまずめ)の生涯を送らねばならぬのだが、
(シェイクスピア『夏の夜の夢』第一幕・第一場、福田恆存訳)

わたしは自分の骨をことごとく数えることができる。
(詩篇二二・一七)

ひとり密かに、


腰をかがめて生まれたのだ。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)

──かえでさん。かえでさん。かえでさん。
(倉田百三『出家とその弟子』第四幕・第一場、罫線加筆)

誰だ。
(ゲーテ『ファ
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