シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
 
ル、
   文庫本。華織、落語。「日刊ゲンダイ」
   を置き、スケッチを始める涼歌。いつ
   もの部室風景。

○同・部室(数日後・放課後)
   焼きソバパンを作っている遥。部屋の中
   で鉾市と対局している千伽子。その様子
   をスケッチしている涼歌。鉾市熟考中。
涼歌「じゃあお千伽さんはその女の子に負けて
 プロの夢あきらめたんだ」
千伽子「うん。その子さ、幼稚園の頃からプロ
 棋士の指導受けてる子だったんだわ」
涼歌「へえ」
千伽子「福祉施設のレクリエーション室で無敵
 を誇った小六女子の鼻はポッキリ折られまし
 たとさ」
遥「相手の女の子どうして
[次のページ]
戻る   Point(2)