ダムド・ライフ・シカエルボク/ホロウ・シカエルボク
起こっている出来事を見続けること、それがどういうものなのか考えること、自分がそこに入り込めるのか、あるいは素通りするべきなのか、ひとつひとつ手に取って考えること…そうして俺が自分自身として生きれば、俺の人生は早くから破綻してしまうだろうということに気付いた、だから、付かず離れずの毎日を送り続けたのさ―もちろん、若者らしいことだってたくさんしたよ、でもいつだって、どこかで無理をしていたんだ、俺はそんな人間じゃない、でもいまは、ここに居なけりゃいけないんだ…思えば俺は、確実にいま自分が出来ることについて考えていたような気がする、目標足り得るものはなにも見えてはいなかった、でも、どこに向かえばいいのか、
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