ダムド・ライフ・シカエルボク/ホロウ・シカエルボク
 
のを片付けていくしかないんじゃないかって…もちろん上手く行かなかったさ、そんなものに時間と労力を注ぎ込んだこと自体間違いだったんだ、俺は初めから、自分が行きたいと思った方向に向かって走るべきだった、でも、だけど―決断が出来る人間はある意味で成長しない、もしももう一度同じ道を歩けるとしても、俺はまた同じような人生を生きるに違いない、自分と、自分じゃないものとの誤差、断層…溝―小さなころから、本当にガキの頃から、ずっと、俺はそんなものを見つめて生きてきたんだ、情報が必要だった、自分を知るために…多分、そういうことなんだろうさ、周囲を、社会を、世界を認識すること、自分を軸とした半径数メートルの中で、起こ
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