ダムド・ライフ・シカエルボク/ホロウ・シカエルボク
 
な存在、なんていうのが90年代からの流行かね?そんなことは知ったことじゃないが…感情はいつでもそいつの背中に隠れていた、喜怒哀楽のすべてに、俺はいつでも自分自身の嘘を見続けていたのさ、何かが違う、何かがずれている、あえて言葉で言うとするならばそんな感覚が常に脳味噌を突き続けていた、それはまるで飢餓のようだった、それが何か知りたかった、でもそれを知るための材料はあまりにも少なかったし、俺自身の経験値も足りなかった、まるですでにある一生の記憶のせいで、幼さや若さを無邪気に楽しめないような、そんな思いに支配され続けていた、それでも努力したんだ、それはそれ、これはこれ、ひとまずは自分が押し付けられたものを
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