白息/soft_machine
るめた朱よね
君に出会えた 兎も角、基数する劇のひと声は
*
父のことと
つかんだ袖の 薄い記憶までです
分けいった山や奥では
どれな人にも気にいられると思う
見晴らしがあるらしい
お念仏をくり返すのみ槌
薪ざっぽう様
疲れを知らぬ 仔馬の歩み
凍みきった 露地で 撓む
新聞記事が昨日の私を
さっそく糾弾している
屋根瓦をひっぺがし
投げ棄てたかどで
「動かすと」 「痛いでしょ」
貴方へのイメージが不自由を育む
次第に浮力が失われても
気づける? こんな高度で
息していられるのだろうか
何故って? とっくに
遊び過ぎた
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