照準鏡の軋む声を/ホロウ・シカエルボク
 
した結果どうなった?下らない言葉狩りが始まっただけさ、みんな本気でそれが正義だと信じているんだ、まるで邪教じゃないか?どんな感情でも構わないんだ、それが次の行に手を付ける理由になるならさ―だから俺は殺意だって、殺人だって言うんだ、俺が誰かから受け取って、美しいと思った衝撃もやっぱりそういうものだったからさ、人間で居続けようと思ったら、人間を飛び越え続けなければならない、俺は自分が詩人でなくたって構わない、俺がこだわり続けているのは詩情だけなんだから…本流に背を向けたのに、違う流れの中で列に並んでいったいどうなるというのだね、みんな本当にそういうのが好きだよね、自分にとって魅力的だと思える教義に並ぶ
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