照準鏡の軋む声を/ホロウ・シカエルボク
 
並ぶだけなんだ、いつだって―壊れるだけ壊れてしまった一日に名前を付けてくれ、誰かがそんなことを叫び続けるから俺は衝動の為に踊るんだ、いつだってそうだぜ、行動が無ければ、その結果が無ければ本当は主義主張なんかどこからも生まれてきやしないのさ、今日という一日が俺の眉間に狙いをつける時、そいつの眉間を突き破るくらいの声で叫ぶことが出来たらそれでいい、それで俺の欲望はほんのひと時満たされるんだ、いつだって…

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