詩情よ、その街路を/ホロウ・シカエルボク
 
が付着して、新しい作用を起こす、理知ある人間という生きものにとって思考、感情の揺らぎは自然現象でなければならない、そしてそれは、理路整然としたものであってはならない、本能で読む理性だ、獣の猛りを正しく扱えば理性で表現される、俺はそれこそを詩情と呼んでいる、天気予報が始まる、雨は降らない、外に出ることにする、太陽の光は強いけれど風は少し冷たい、どこに行く?あてなど無い、目的が無くても人は出かけることが出来る、そんな日にはとんでもない気付きに出会えることもある、でもいつもじゃない、待ってはいけない、どちらに向かうかすら決まってはいない、風上に向かうことにする、まっすぐ歩けば海まで行ける、でもそこまで歩
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