あわい/あらい
 
 と海を想ってみましたが                    
      彼方はどこへ? 泥と転がしていたのです

    差異はふと過ヨギるばかりのものと 逃げ出すように
 坂道を落ちてしまいます。上から下へと、緩やかなカーブを描いて、
見上げてみても何もかもが遠い。弓なりの月が私を眺めていきます。

                      ただそんな気がするだけ、
                     夜はなにもかもが悠く緩く、              
ト:雪渓はかえりみて、            近づいてきましたとさ。
  あざやかさと埋め合わせて  
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