あわい/あらい
 
 

描かれた黄昏色の向日葵はきっと雑踏と彼方に かすかにあおいのだけど。

ト:囃した過美を選集に銜えた。      磨り潰した夏に――与アタエリ

煮沸された巡瑠璃メグルリに刮げ落とした、愚痴の一つでも 保たせられれば 
                    「吁 ナントモ、可ヨいのに。」

指から刃が栄え 御前の芽を潰す、
にばっこい涎が、茹だりゃ、ピンと張る
弦のシナリオが旋律で託カコったのです。

           〈花も すべても かれて しまったことです。〉

首をもう、二度とふりかえしました。
そう最期にもう一度だけと応えます、と――
  
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