あわい/あらい
描かれた黄昏色の向日葵はきっと雑踏と彼方に かすかにあおいのだけど。
ト:囃した過美を選集に銜えた。 磨り潰した夏に――与アタエリ
煮沸された巡瑠璃メグルリに刮げ落とした、愚痴の一つでも 保たせられれば
「吁 ナントモ、可ヨいのに。」
指から刃が栄え 御前の芽を潰す、
にばっこい涎が、茹だりゃ、ピンと張る
弦のシナリオが旋律で託カコったのです。
〈花も すべても かれて しまったことです。〉
首をもう、二度とふりかえしました。
そう最期にもう一度だけと応えます、と――
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)