狙いをつけるのは銃弾の役目じゃない/ホロウ・シカエルボク
 
を用いているだけのことだ、絵具と同じだ、単色のままで絵画が描かれることはほとんどないだろう、それは様々な色と混ざり合って様々な配色になっていくはずだ、詩における言葉も同じようなものさ、すべての言葉がひとつの塊になって、印象によって何かを語っているんだ、すべての要素の混在の中で、書き手すら理解していない欲望が綴られるってわけさ…本来、あらゆる表現は、そいつにとって一番正直なかたちで生まれてくるのが正しい、他の誰かが編み出した方法に則って書くのならそれは方程式と同じだ、?とYの数字が変わるくらいのものでしかない―先人の残したものに従えば、追随しか生まれない、頭でっかちになって無難なものしか作れない連中
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