狙いをつけるのは銃弾の役目じゃない/ホロウ・シカエルボク
連中が口にしていることを聞いてみなよ、みんなそういうテンプレートに則った動きしかしていないのさ…詩にとって、言葉は道具に過ぎない、言葉本来の意味をそのまま使うだけなら、それは詩情とは言えない、風景を説明しているに過ぎない…ある種のイメージの為に意味の沼を作る、無数の意味を混在させてイメージに近付かんとするのだ、そうすることによって、言葉が、フレーズが多様化する、その、乱立するイメージの吹き溜まりを詩情というのだ、俺が心惹かれてきたのはそういうものばかりだった、衝動のままに、未整理の言葉を吐き出さずにはいられない、そんな羅列こそが心を躍らせたのだ、ここには何かある、知らないものが隠れている、これだけ
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