狙いをつけるのは銃弾の役目じゃない/ホロウ・シカエルボク
だけの羅列を生まなければならなかった理由を知りたい…まるで樹海だ、そこには生々しい死体すら転がっているに違いないさ、死に化粧も儀式も必要ない、地に還ることがもっとも正直な行為のはずだ、文明は文化を隅へ追いやってしまった、スワイプに適した読み物や歌が溢れ、もはや社会は生きながら亡霊と化したものたちの群れだ、理由もないままに、わからぬままに、数十年維持されてきたクソみたいなシステムと風習を繋げ続けている―そして生まれた歪みに頭を悩ませるのだ…笑わせる…あらかじめ歪むために生まれてきたような魂たちの癖にさ、どいつもこいつも、まともだって思い込んでいるから、それがどうして生まれてくるのかわからないのさ―な
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