ダウンフォース/ホロウ・シカエルボク
 
のだ、理路整然と眼前に並べられるようなものであってたまるものか!狂気を恐れ、避けようとしてはならない、逃げようとすれば必ず飲まれてしまう…もしも対峙してしまったのなら、きっちりと目を見開いてすべてを把握するべきだ、それしか助かる道はない―ひとつの現象として追いかけることが出来るなら、狂気はむしろ気の利いた娯楽になる、所詮思考の範疇で片付けようとするな、人であることに甘えるな、予定調和に殉じるくらいならこの首を掻っ切ったほうがマシだ…伝えるな、乗せろ…綴るに至るすべての理由を、熱意を―本当にそれを読もうとしているものたちは文字を鵜呑みにしたりしない、その裏側になにが隠れているのか、どんなイメージを孕
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