疎隔した生き物/あらい
 
 エンジンをかけ今日に乗り込んでいく。表情筋を圧え、酸方向から成る光明をひとつづつ引き剥がし片付けていく。そして今今。作業効率は右から左へ乗せられるだけ満ち欠けだらけの罅を修復するよう、ちいさく折りたたまれ、すこしだけ軽く準える、「この便りに消印を押し続けてしまうだけの簡単なものですから。」行く先不明の誰か何かという、道連れのひとつとして、ランダムに封入される未知は定まると申しております。

「これが才徳と言うのかい?」

 些かコバカに沿う箱庭と打ち明ける/煌きも死んじまった そののちに/野地に、あと二三回(続けざま/在るが儘)跡に山塊。此ら誤美のヤマ場、ロシアンルーレットの回転を軸に、
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