手足ない鱗状のほそく/あらい
 
りしめて問いかける

そうして私たちは、
いのちとは頑なのものであることを認知する

              胡散臭い人波も 片笑窪を寄せ
            朧気に見えた死相が狼煙が、仰天し、
    絶望を微かに引いた
     重なり合ういのり、
      うつくしい天使、
         眩しさの中で左を向くとき
         桟橋からの夕日、それから

        踏切から見渡せる海は夏模様
        漫画のようにきらきらとするだけ
(酸素を使い果たす擬態での強制的な暗闇と毒)
                   それは鮮やかに
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