手足ない鱗状のほそく/
あらい
んだろうと
あなたはどうしようもなく思いながら
草花は反抗して しおれかかって
ラクヨウを投げかけてくるのは
なんという腐った性根だろう
エンドロールのように泳がせ、麻紐とノミで、
ひらひらと出ていきます。
なんや断続的な死が目前に迫っているが
柔らかな風がそれを静めている
患者の、慈愛に満ちた視線は細められ、
ねじれた天災に気づかず
さらににじんだ水たまりをまわし
黒ずんだ肌を握りし
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