あなたへの手紙/こしごえ
ょう」
と書いたところで少し間を置くように 目をつむり私のこころを見つめる……
うんとうなずいてから目をひらいてまた
あなたへの手紙を続ける
「私は黙って思います
誰であっても自分自身が宝だと そして
あなたは私にとって宝です。なぜだろう
こころの奥には魂が住んでいます。
どうしてか さて どうしても この魂が次の通りに私に言う、
命は命の始めから一部分欠けている故に命は命を求めるのだ、と魂が言い
この魂は、悪や善というのはヒトが言うことよ、と言って
ほほ笑んでいる魂。
私には悪があるからこそ善く生きたい。
善いと思うことがまるまる善いこととは限らない。
それでも私は、
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