繭に成る それが だ。/あらい
 
を過ぎた盆に置かれた私たちが空を見上げ

      考えている。
なにかが通り過ぎるのを、
なにかが咲き乱れるのを、
なにかが熟まれるように績まれ、
                『繭に成る それが だ。』

ただ来年も再来年も屹度違う色違う花を咲かせては腐らせるぐらいなら、
今この瞬間の風に蒔かせて、沢山の夢も希望も運に委ねて。記憶だけは
永遠に真新しいまま、祈りも願いも総て停めてしまえばいい。

     すききらい なんて興味もない けど花占い
        足元に散った 数殺した 命
    儚いね、なんていいながら 踏みにじったあとで

青の子も赤の
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