繭に成る それが だ。/あらい
赤の子も黄色の子も、皆違うね。間違い探しをしながら黒白の
歯車を駆け上がる、終わりのない果てを最期まで昇って。虹が見えたり
星があったり、躓いたり転んだり笑ったり泣いたりしたけれど、
(できないことをしようとして勇気だと讃えるヒトがいた。)
――やっぱり翼がない 『しのまえに しのあとに』
(空白と余剰、若しくは法面に寄生された、かお・かお)
船倉の踏み板に狡い鼠の一家がいて穀物を食い荒らし、それで
穴があいて全部沈んじまった。昨日見た夢の続きは長い首巻きに綴
られ、それを底におろし口から足先からハラワタか
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