俗説。我らが啼泣/あらい
 
唱えて、なっ。なんだかんだ言ったってまずはこの減らず口よ、能弁垂れられるこの素晴らしき環境にいるんだぜ。ってな。賛美歌でもレクイエムでもいいや。唱歌でも軍歌でもいつか鼻歌交じりさ。
 砂を噛んだ、砂を吐いた。どうせひとりの波打ち際にあるところ、に。いまさらに嵐の衝動、いまごろ担って鈍色の扉をノックする、最初は恐る恐るけれど最後はひっちゃかめっちゃかだ。どうせすぐ、むかしむかしのものがたり。繰り返される始発列車で微睡んだものでしょう……

 ゆめゆめゆめ/ナンカを目指す気にも仕切る気にもなれないしなあ。
 惰性でしかない。いまいまいま/しかしよくぞここまで来たって調子にノリに乗る。
 いま
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