俗説。我らが啼泣/あらい
方まで流されています。22字13糞、憤る鼻息に酔って捲られた絵日記を御覧くださいませ。映画館で上映される演目はいつだって掠れた匂いがする。これは金木犀だったか……けれど嘘つきとも本当とも何も知らないから、クサイくさっとだけ絖点けられている走馬灯かな。
気づけばほら便所で吐いてる。風呂場で突っ伏してる。寝床でヘコヘコしてる。
星が見える! 星が消える! 点滅暗礁嬌声――滂沱の宇宙を見た!
それで教会の前だ、悠長にも割れ鐘なんか劈いて、へったくそな絵画感傷に浸るってが! 降り積もる雪に埋もれた記憶みたいなもんで霧がかったパステルカラーの綿菓子、大きく息吸いこんだら胸にすっと落りてくる。
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