ステーション/あらい
窪みや 暇イトマは 軽率に
、郷愁をはらみ
ワンピースをとおして
レール上をとびまわる
恵みの雨
暗夜の光と
もてはやすように
わがままざかりのキミに似ている
なにか知ったような口をきく、
『私』からすこし離れた場所で
側窓に映り込む亡霊が、
素顔は、とうに死んでいて。
前照灯で消された
夜は 誰の目にも 鮮やかな
十字を切るように
着物を羽織った時代が
鼻先ににやあと鳴いて
しずけさにして 目を光らせる
そして瞬く間に 目を瞑って
竪琴を弾くふりをして
(誰も殺したくないから)
平気にできるほど、強い武器を持つとき
些か
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