ステーション/
あらい
些か、ころげながら わらいながら
私は泣いたり微笑ったりしながら
名のなき花に対し
アナタの言う 美術館を埋め尽くす
壁に寄りかかって かげをうみおとします
こすり合わせて破れていく
見ず知らずの誰かを、
へその緒で繋がったはずの
はだかのおんなと、しわくちゃな英字と
おはなしはそこから
すこし
くぼんだところで
堕天使さまに ひざまずく
もうきれなくなった洋服を手に
歌舞伎町から花園銀座まで
とまることのない残像が
線路上に流れていく
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